宜野座の鍛冶屋さん
たまたま見かけた宜野座のタウン情報誌で、車の板バネなどを材料として刃物をつくる鍛冶屋さんがあることを知った。
好奇心旺盛な僕と相方は早速その《カニマン鍛治工房》を訪ねた。
突然の来訪者である僕らを職人の知名定順さんは優しい笑顔で迎えてくれた。
生まれて初めて足を踏み入れた鍛冶屋さんに僕らは興味津々。
物のない時代には板バネなどを再利用して、包丁や工作用ナイフといった刃物をつくる鍛冶屋が集落に一軒は必ずあったそうだ。
こちらの工房ではその技術を受け継ぎ、刃からヤンバルの材木を使った柄までを一本一本全て手作りで仕上げている。
興味深いお話をいろいろ聞かせて頂いて、すっかり手作り刃物の魅力に取り憑かれた。
既に仕上がった包丁もいくつか見せてもらったが、せっかくなので好みの包丁を一本つくって頂くことにした。
それが、約1カ月前のことだ。
そして、今日仕上がった包丁を頂いてきた。
お願いしたのは両刃の三徳包丁。
野菜、肉、魚の捌きができる家庭用の万能包丁だ。
刃渡りは16センチ、アリク材の柄も握りやすく使いやすそうだ。
職人さんと相談しながら好みに合う一本の包丁を手作りしてもらってこの値段。
自分で刃を研いで手入れをすれば一生使える。
お店で売ってる工場で作られた包丁よりも、愛着が湧くんじゃないかな。
料理の腕もあがるかもね。
あなたも一本どうでしょう?
《カニマン鍛治工房》のブログもなかなか興味深いよ。