新しいチャンネル
伊江島 7/1、7/2
一泊二日で援農へ。
とは言っても、僕のやったのはほとんど草刈りだけど。
灼熱の太陽の下で土をいじり、雑草と格闘する。
都会育ちの僕には土いじりすること自体がとても新鮮だ。
無心になって手を動かしていると、今まで僕の中で閉じていたチャンネルが開いていくのを感じる。
たぶんそれは人間がずっと親しんでいたのに、街をアスファルトで覆い、コンクリートの中に閉じ籠って暮らし始めた時に失ってしまったチャンネルなのだ。
キレイにパッケージされた大量生産の工業製品を次々に使い捨て、自然世界とほとんど乖離してしまった都会の生活に、僕はもう明るい未来図を描けないが、陽を浴び土と汗にまみれ、作物を育て、家畜を飼い、自然の摂理に寄り添って自然界の一部として命を頂いて生きていく暮らしには大きな希望を感じる。
野山や川、海といった自然を上から押しつぶす生き方を止め、自然の中にもう一度帰っていかねば人類はやがて行き詰まってしまう。
まだ漠然とだけど、そんな風に感じている。
また里に戻ってきたい。