夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

眠れる巨人

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 県民投票の新基地建設に「反対」の得票数が、昨年の知事選で玉城デニー知事が獲得した39万6632票を超え、43万票に達したようだ。「反対」に72パーセントの人が投票した。

 投票率は52%なので、投票しなかった人も含めた全有権者の4割弱が辺野古新基地建設に「反対」の意思を示したことになる。

 この数字は決して軽く扱ってはならない結果だ。

 ウチナーンチュの皆さんの声は確実に辺野古新基地建設に「NO」と言っているのだ。

 これから、この声を玉城デニー沖縄県知事は日米両政府に突きつけ、辺野古新基地建設の白紙撤回を迫ることになる。

 

 そして、ウチナーンチュの皆さんのこの声は、日米両政府だけでなく、私たちヤマトンチュー全てに向かって突きつけられたメッセージでもある。

 沖縄のこの声に本土の私たちはどう答えるのか。

 沖縄を踏み続けてきた自分たちの足をどうするのか?、ということが問われているのだ。

 沖縄の県民投票と同時に、全国各地で行われた模擬投票でも、「反対」の得票率はかなり高かったようだ。

 しかし、その模擬投票に目もくれず、足早に通り過ぎていった大多数の人々がいたことを忘れてはいけない。

 模擬投票で「反対」に投票した人は、全有権者の数から見ればほんの一握りに過ぎないのが現実だ。

 楽観はできないが、奔走した人々によって種は蒔かれた。

 潮目は変わりつつある。

 時間をかけて集められたデータは、大浦湾を埋め立て基地をつくることが非現実的だと明らかに示している。

 これから私たちヤマトンチューがするべきことはたった一つだ。

 全国で最大の勢力を持つ人々、“眠れる巨人”である無関心の人びとを揺り起こすことだ。

 彼らは異邦人でもなんでもない。

 彼らは既に現実に目覚めている私たちの、家族・友人・知人・職場の仲間だ。

 私たちは彼らの心に響く言葉を持っているはずだ。

 もう、応援は要らない。

 誰かに託す時は終わった。

 私たち一人ひとりが、それぞれの場で目の前の誰かの覚醒を促すのだ。

 私たち自身の言葉を尽くして。

宜野座の鍛冶屋さん

たまたま見かけた宜野座タウン情報誌で、車の板バネなどを材料として刃物をつくる鍛冶屋さんがあることを知った。

好奇心旺盛な僕と相方は早速その《カニマン鍛治工房》を訪ねた。

 

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突然の来訪者である僕らを職人の知名定順さんは優しい笑顔で迎えてくれた。

生まれて初めて足を踏み入れた鍛冶屋さんに僕らは興味津々。

物のない時代には板バネなどを再利用して、包丁や工作用ナイフといった刃物をつくる鍛冶屋が集落に一軒は必ずあったそうだ。

こちらの工房ではその技術を受け継ぎ、刃からヤンバルの材木を使った柄までを一本一本全て手作りで仕上げている。

興味深いお話をいろいろ聞かせて頂いて、すっかり手作り刃物の魅力に取り憑かれた。

既に仕上がった包丁もいくつか見せてもらったが、せっかくなので好みの包丁を一本つくって頂くことにした。

それが、約1カ月前のことだ。

 

そして、今日仕上がった包丁を頂いてきた。

 

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お願いしたのは両刃の三徳包丁。

野菜、肉、魚の捌きができる家庭用の万能包丁だ。

刃渡りは16センチ、アリク材の柄も握りやすく使いやすそうだ。

 

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柄はアリク材。とても硬い材木。

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掌にしっかり馴染む。大きさもちょうどいい感じ。

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職人さんと相談しながら好みに合う一本の包丁を手作りしてもらってこの値段。

自分で刃を研いで手入れをすれば一生使える。

お店で売ってる工場で作られた包丁よりも、愛着が湧くんじゃないかな。

料理の腕もあがるかもね。

あなたも一本どうでしょう?

 

カニマン鍛治工房》のブログもなかなか興味深いよ。

kaniman.ti-da.net

楽園の命

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本当にきれいな明かりを見たければ

イルミネーションを全て消して

星空を見上げればいい

 

本物の海の生き物を見せたければ

水族館を作るよりも

今ある美ら海を守ればいい

 

人間はなんて愚かなんだろう

たった数百億の金儲けのために

いくら払っても買えない楽園をぶち壊す

 

K8護岸は周りの海域だけでなく

辺野古~大浦湾全域に大きなダメージを与える

この美ら海の大動脈を塞いでしまうから

 

半年後、まだ楽園はそこにあるだろうか?

命の危機を目の前にして

あなたに 僕に 何ができるだろう?

海の命を守れない社会は

人の命も見殺しにする

そうならないために

今自分にできることをしよう

 

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#STOP_K8

⬆︎このハッシュタグであなたの想いを綴って下さい

Heaven

N4護岸工事に国が着手した1/28夕方の会議で提案されて、日ごとに海上を伸びていく捨て石の山を横目に見ながら準備に追われ、駆け足で過ぎていった20日間でした。

最後は少し息切れしてしまったけど

 

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昨日の「辺野古・大浦湾の命を守ろう! 216海上大行動」が目指した、N4とそれに続くK8護岸の重要性を海の現場から発信していくことが十分に果たせたとは思えませんが、昨日蒔いた種がこの先何処かで必ず芽を出すと僕たちは信じています。

引き続き「命を守る行動」を重ねていきましょう。

それこそが、国境やイデオロギーも越えて全世界の人々に伝わるメッセージだと思うから。

 

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日曜日の今日は一日何もしないで、頭の中をクールダウンさせよう。

愛の歌でも聴きながら(笑)

 

I've been waitin' for so long

For somethin' to arrive

For love to come along

Now our dreams are comin' true

Through the good times and the bad

Yeah, I'll be standin' there by you

 

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#STOP_K8

 


Bryan Adams - Heaven - Acoustic Live

踏み続ける足

24日に行われる県民投票が告示され、期日前投票も始まった。

それに合わせて、県外でも県民投票の成功を後押しする街宣や、模擬投票などのキャンペーンが各地で行われているようだ。

本土でのこれらの取り組みが善意であることは疑いがない。

それを承知しながらも、僕はどうしても違和感を感じずにはいられない。

 

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沖縄は本土から過重な基地負担を強いられ、「痛み」に苦しみ続けてきた。

そして今辺野古に新基地がつくられ、さらなる「痛み」が加わることについて、県民に改めて賛否を問うて「反対」の意思を表し、その声を県知事に託す県民投票という表現方法をウチナーンチュの皆さんは選んだ。

これに呼応するように、本土では沖縄の県民投票への連帯をうたって、一緒に「反対」の意思を示そうと呼びかけられているのだが、辺野古新基地建設について、ウチナーンチュの皆さんが「反対」の意思を示すということと、本土のヤマトンチューの皆さんが「反対」の意思を示すということは、本質的に全く別物であると、どれだけ深く意識されているだろうか。

 

24日にウチナーンチュの皆さんは県民投票で「反対」の民意をしっかりと示し、デニー知事に託してその声を日米両政府に突きつけるに違いない。

しかし、それを応援し、一緒に「反対」の意思を示したヤマトンチューの皆さんは、「沖縄の民意がしっかりと示されて良かったね」で終わってはいけないのだ。

何故なら、僕も含むヤマトンチューの足は、沖縄と一緒になって「痛み」を訴えたその瞬間も今も、沖縄を踏みつけ続けているのだから。

まるで相手の足を踏みながら、もっとしっかり「痛い」と言わせようとしているような、この奇妙さについてはほぼ語られていない。

私たちヤマトンチューは県民投票の結果を誰かに託すのではなく、沖縄を踏みつけている自分たちの足を、ではどうやって自分たちでどかすのかということを必死になって模索しなければならない。

そうでなければ、模擬投票の「反対」は薄っぺらなものとなり、真の沖縄への「連帯」は成し遂げられない。

 

以上に書いたようなことは、本土の盛り上げムードに水をさすことになるかもしれない。

本土で連帯の行動に奔走している人たちから反感を買うかもしれない。

でも、本土で生まれ育ち、約3年間を沖縄で暮らしている僕は、今どうしてもこれを書いておきたいと思った。

ここに書いたような視点について、ウチナーンチュの皆さんの口から語られることはほとんど無いと思うから。