夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

この世からいなくなっていい人なんていない

辺野古 12/15

 

f:id:yamasa-kick:20171217174742j:image

(シアター前 N5護岸)

 

海上保安庁のGBの数が多く、ほとんど隙は無い。

カヌーで動き回って、小さなチャンスを見つけたら迷わず行動する勇気と決断力が必要だ。

 

f:id:yamasa-kick:20171217174923j:image

(必ずチャンスは見つかる)

 

本当にカヌーの仲間は頼もしい。

大きなオイルフェンスの上でカヌーをキープしてタイミングを待つ方法を、それぞれのやり方で次々に会得している。

 

f:id:yamasa-kick:20171217175109j:image

f:id:yamasa-kick:20171217175138j:image

 

チームの連携を意識し、自分の役割を見つけて積極的に動いてくれるメンバーも。

本当にこの違法な基地建設をやめさせたいという、強い気持ちを感じる。

カヌーを早く漕ぐ技術や、屈強な身体よりも、やはり一番肝心なのは強い気持ちなのだと思う。

 

普天間の小学校に米側ヘリが窓を落下させた事故が起きたばかりなのに、海上行動を行うカヌーの頭の上では米軍ヘリが旋回を繰り返している。

僕の命が軽んじられているのか?

米軍基地建設に抗う者の命が軽んじられているのか?

沖縄に住む人たちの命が軽んじられているのか?

日本人の命が軽んじられているのか?

米国民以外の命が軽んじられているのか?

それぞれの立場で色々な受け取り方があるだろう。

でも、どの命も重みは同じだ。

こっから向こうの人の命は大事にしなくてもいいなんて、そんな線引きはしてはいけないんだ。

命を軽んじる社会を終わらせたい。

この世のあらゆる戦争と差別を無くしたい。

自分の命と他者の命を同等に扱う、どこにも線は引かない生き方がしたい。

 

 

死ぬほど退屈な時間も
かけがえの無い濃密で愛しい瞬間も
同じ永遠の一部で
どれも特別な意味は無いし
すべては繋がりあっていて意味が有る
誰も神様にはなれないし
この世からいなくなっていい人なんていない

 

f:id:yamasa-kick:20171217175312j:image

(GBに拘束されて、松田ぬ浜へ戻される途中に米兵が乗ったゴムボートと交錯した。

辺野古の基地建設工事は、私たち市民の生活や人権より優先されている。

そして、その基地建設工事より更に優先されるのが米軍の活動だ。

海保のGBは米兵のボートの邪魔にならないように、遠慮しながら迂回するコースを通った。)

 

一人の人間として

辺野古 12/12

 

仕事や悪天候でしばらくカヌーに乗れてなかったが、ようやく海に出られた。

話には聞いていたけど、大型オイルフェンスの囲い込みは想像していた以上に拡張されていて、囲いの中を海保のゴムボートが自在に走り回っていた。

 

f:id:yamasa-kick:20171214003115j:image

(通称シュワブ岩もオイルフェンスの囲いの内側に取り込まれてしまった)

 

f:id:yamasa-kick:20171214004321j:image

f:id:yamasa-kick:20171214004643j:image

(被覆ブロックの設置作業 ドクロ前)

 

目の前で被覆ブロックや根固め袋材の設置がどんどん進んでいくのに、ますますそこへ近づくことは難しくなった。

それでも何度も何度もオイルフェンスを越えていく。

 

f:id:yamasa-kick:20171214004016j:image

f:id:yamasa-kick:20171214004114j:image

(ドクロ前 K1護岸)

 

すぐに海保のゴムボートがやって来て、飛び込んだ海猿にカヌーをおさえられる。

カヌーから海に飛び込んで先を目指すが、何メートルも泳がないうちに捕まる。

沖縄とはいえ、水に入ると身体が震えるほどに冷たい。

全身ウェットスーツで完全装備した海猿でも、一日に何度も海に入ることは苦痛なのだろう。

嫌気がさして、暴力的になっている者もいるようだ。

しかし、海保にそんな辛い仕事を強いているのはカヌーメンバーではない。

冷たい海の水よりも、良心を押し殺し、ただただ命令に従い、誰からも感謝されないことが本当は苦痛なのだ。

正義のカケラも無く、欺瞞に満ちて、矛盾だらけで、戦争という人殺しの片棒を担ぐ、そんな仕事を彼らに強いているのは、日米両政府だ。

「寒いね。冷たい思いさせて悪いね」

拘束された後にはできるだけそういう言葉をかけるようにしている。

そんな時には一人の人間として、素の顔をチラリと見せてくれる人もいる。

 

f:id:yamasa-kick:20171214003357j:image

(工事用資材や重機を運ぶための赤白鉄塔前の仮設道路は、両端でクレーン車が作業をするようになった。東西にそれぞれ道を伸ばし、ドクロ前のK1護岸と、シアター前のN5中仕切り護岸をつなぐ)

 

状況は厳しくなる一方だ。

明るい見通しなんてほとんど無い。

だけど僕たちは諦めずに何度でもオイルフェンスを越えていく。

何故なら僕は、オイルフェンスの向こう側にいる海保や作業員に人の心が残っていることを信じている。

抗い続けることで、世界中の人々の心を動かす事が必ずできると信じている。

僕はまだ人間を諦めてはいない。

 

f:id:yamasa-kick:20171214004459j:image

(シュワブの浜では米軍の水陸両用車が我が物顔で演習を続けている)

螺旋

長らく苦痛を与えてきた
肉体という乗り物を捨てて
この世の誰よりも自由を満喫していることだろう
居なくなったわけではない
カタチの無い存在になっただけ
降ろされた重い荷物を
今度は僕らが背負う番だ

終わりは始まり

始まりは終わり

僕らはぐるぐる進んでいく

 

f:id:yamasa-kick:20171212003317j:image

ガルシアの風

f:id:yamasa-kick:20171203145656j:image

 f:id:yamasa-kick:20171203145744j:image

 


ドクロ前 捨て石投下 2017.11.27

f:id:yamasa-kick:20171203145815j:image

 

f:id:yamasa-kick:20171203150335j:image

 

辺野古 11/27

 

カヌーで容易に越えることが難しいオイルフェンスが3重に張られ、中では海保の高速ゴムボートと、フィンを履いた屈強な海猿が目を光らせ待ち構えている。

県知事の作業中止指示を無視する違法な工事がどんどん進んでいく。

海上行動は監視しているだけだと言う人がいるそうだが、ひとたび壊されれば取り返しのつかない環境破壊が進行していくのを目の前でただ見て、捨て石の転がるゴロゴロという不快な音をただ聞いているだけで、呆然としていることに耐えられる人はそうはいるとは思えない。

カヌーチームがそれでも毎日海へ出ていけるのは、どうやればこの違法工事を止められるか模索し、数少ないチャンスを探してトライするという目的があるからだ。

どうすれば止められるのか?

どんな言葉で語れば海保や作業員の心に届くのか?

どうかこれらの写真や動画を、そういった気持ちで見てもらいたい。

 

そして、あなたなりのアイディアや言葉を携えて、一緒に海へ出て欲しい。

具体的に行動することなくしては、たったの1秒も止められない。

行動すれば未来は変えられる。

 

 

 

 


仲井戸CHABO麗市 ガルシアの風

 

僕らはみんな自由の服に着替えて

冷たい川の水に足を投げだす

やがて漆黒の夜が訪れたら

僕らは 盗まれた星たちを取り返しに行く

 

ああ どうにもならぬことなど 何もなかったのです

ああ どうしようもないことなど 何ひとつなかったのです

 

ああ どうにもならぬことなど 何もないのさ

ああ どうしようもないことなど 何ひとつないのさ