ガルシアの風
辺野古 11/27
カヌーで容易に越えることが難しいオイルフェンスが3重に張られ、中では海保の高速ゴムボートと、フィンを履いた屈強な海猿が目を光らせ待ち構えている。
県知事の作業中止指示を無視する違法な工事がどんどん進んでいく。
海上行動は監視しているだけだと言う人がいるそうだが、ひとたび壊されれば取り返しのつかない環境破壊が進行していくのを目の前でただ見て、捨て石の転がるゴロゴロという不快な音をただ聞いているだけで、呆然としていることに耐えられる人はそうはいるとは思えない。
カヌーチームがそれでも毎日海へ出ていけるのは、どうやればこの違法工事を止められるか模索し、数少ないチャンスを探してトライするという目的があるからだ。
どうすれば止められるのか?
どんな言葉で語れば海保や作業員の心に届くのか?
どうかこれらの写真や動画を、そういった気持ちで見てもらいたい。
そして、あなたなりのアイディアや言葉を携えて、一緒に海へ出て欲しい。
具体的に行動することなくしては、たったの1秒も止められない。
行動すれば未来は変えられる。
僕らはみんな自由の服に着替えて
冷たい川の水に足を投げだす
やがて漆黒の夜が訪れたら
僕らは 盗まれた星たちを取り返しに行く
ああ どうにもならぬことなど 何もなかったのです
ああ どうしようもないことなど 何ひとつなかったのです
ああ どうにもならぬことなど 何もないのさ
ああ どうしようもないことなど 何ひとつないのさ
君へ
手を伸ばしても 届かない
見えない場所に 隠されて
鉄の格子や 高いフェンスで
どんなに 別け隔てられても
国境や 階級や 貧富や 思想や
様々な壁で 分けられて
互いの胸の内を 言葉で
分かりあうことが できなくても
季節が過ぎ 歳月が重なり
命が尽き 身体は朽ち果て
同じ時間を 生きられなくて
巡り会うことが 決してなくても
ぼくらは 同じティダを見ている
自然に寄り添い 歩いていけば 約束の場所に出られる
同じように 笑い 同じように 泣いて
同じように 唄ったり 踊ったり 抱きあったりするのだから
君の気持ちになってみることができる
だから大丈夫
何も怖がることはない
いつでも 君の声が聞こえる 顔が見える
ずっと側にいる
何者もぼくらを 引き離すことはできないんだ
WILL YOU LOVE ME TOMORROW
辺野古 11/13
明日のことなんか分からない
永遠なんて見たこともない
だから今を生きるんだ
運命に屈せず 今できることを続けていくんだ
薄汚い策略はもう見飽きた
どんなに現状が酷いと嘆いてみても
ほとんど何も変わりはしなかった
やっぱり僕らでやるしかない
行動を積み重ねて 積み重ねて
築いた山は
僕らが何に抗い
何を愛して生きたのか
それを示す証になる
たった数艇のカヌーで何ができるのか
たった一分止めて何の意味があるのか
その答えは全てそこにある
Carole King & James Taylor - WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW (Live)
If we want it
辺野古 11/9
辺野古イノーでK1とN5という二つの護岸工事が始まって四日目。
既に護岸は沖へ向けて十数メートルは突き出している。
(以上、3枚 ドクロ前K1護岸工事)
(以上、8枚 シアター前 N5中仕切り護岸工事)
今日は何度フロートを越えてトライしただろう。
二回目は10:15頃に9プラス1艇のカヌーが次々とN5中仕切り護岸を目指し、何人かは護岸に肉薄した。
そして、クレーンの動きが止まった。
一分、二分、…五分、…十分、十五分。
11時近くになって、作業員は作業を諦めて現場から引き上げていった。
作業が再開されたのは、お昼休みを終える13時近くになってから。
昼休憩の時間を除いても、一時間半以上は作業を遅らせられたことになる。
午後はこちらの動きに合わせて警備の仕方を変えてきたので、作業を止めることは出来なかったが、また明日から、新しいやり方でトライしていけばいい。
続けていけばチャンスは必ずまた巡ってくる。
美ら海を殺す捨て石の山を彼らがイノーに築くなら
ぼくらはそれを止める一分一秒を積み重ねよう
それはきっと
楽園の命を永らえさせる一秒
戦への道を遠ざける一秒
明日のティダを隠す暗雲を吹き流す一秒
となる
出来るんだよ
ぼくらがその気になれば