君へ
手を伸ばしても 届かない
見えない場所に 隠されて
鉄の格子や 高いフェンスで
どんなに 別け隔てられても
国境や 階級や 貧富や 思想や
様々な壁で 分けられて
互いの胸の内を 言葉で
分かりあうことが できなくても
季節が過ぎ 歳月が重なり
命が尽き 身体は朽ち果て
同じ時間を 生きられなくて
巡り会うことが 決してなくても
ぼくらは 同じティダを見ている
自然に寄り添い 歩いていけば 約束の場所に出られる
同じように 笑い 同じように 泣いて
同じように 唄ったり 踊ったり 抱きあったりするのだから
君の気持ちになってみることができる
だから大丈夫
何も怖がることはない
いつでも 君の声が聞こえる 顔が見える
ずっと側にいる
何者もぼくらを 引き離すことはできないんだ