なんという一年だろう
5月には若い女性が元海兵隊員によって惨殺された
12月には一夜に2つのオスプレイが事故
日米両政府にとっては最悪のシナリオが続いたはずだ
普通に考えればもうとっくにアウト
辺野古の新基地も高江のヘリパッドも断念せざるを得ない状況だ
なのに、“粛々と”ヘリパッドは(見せかけだけとは言え)完成し、北部訓練場一部返還式典は行われ、デタラメな裁判を経て辺野古の新基地建設も年内に再開されるという
アベは「沖縄に寄り添う」と言ったが、沖縄の民は終始蚊帳の外に追いやられていた
女性殺害事件を受けての県民大会に集った6万5千人が願った海兵隊の撤退や日米地位協定の抜本的改定は叶わない
基地反対を公約した候補が国会議員として選ばれた直後から高江に全国からかき集めた数百人の機動隊員を投入し、ゲートは力づくでこじ開けられ、目の前を走る砂利を積んだダンプカーには機動隊に阻まれ手が届かない
重機や資材はヘリで空輸され手が届かない
仲間は続々と不当に逮捕され手が届かない
どこもかしこもフェンスで規制され、有刺鉄線で遮られ、道路は封鎖され自由に動けない
工事の現場に近づけない
堕ちたオスプレイに近づけない
式典に向かうお偉方への抗議にも近づけない
バナーの前に機動隊が並び、書かれた抗議メッセージも届かない
僕らはあらゆる局面でやられ放題にやられた
しかし、それは彼らがルールを無視し禁じ手を使い続けることによってなされただけだ
正義は常にこちらにあった
彼らがやりたいようにやり続ければ続けるだけ、その不法ぶりは次々と暴かれていく
彼らは勝ったつもりかもしれないが、実際は反則負けの連敗が止めどなく積み重なっている
こんなデタラメはいつまでも続かない
嘘だと思うなら憲法を読んでみたらいい