夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

今しか出来ないこと

辺野古 4/16

 

測定したところK3護岸も計画の70%の長さまで捨て石の投下が完了し、残りは60mほどだという。

K3護岸が予定長に達して左折し、K4護岸が西と東双方から伸び始めたら、オイルフェンスから工事の行われている護岸までは100m以上の距離がある。

カヌーで工事の現場に近づくには、オイルフェンスを越えて、海保のGBを振り切って100mの距離を漕がなくてはならなくなる。

これは至難の業だ。

現在、K3護岸まではオイルフェンスから数十m。

K3護岸が予定長に達するまでの残り数週間が、 カヌーで護岸に近づける最後のチャンスとなる可能性もある。

 

今しか出来ないことをやり逃して後悔することがないように。

 

美ら海へ来て欲しい。

 

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(西へと伸びていくK4護岸。オイルフェンスからかなり遠い

 

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辺野古崎のN3護岸は早くも海に到達しそうだ)

 

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(N3護岸)

 

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(N3護岸)

 

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(K1護岸とK2護岸の変わり目から見たK3護岸方向)

 

※工事進捗状況は以下を参照
https://henoko.jimdo.com/工事の進捗/

 

 

 

クリエイトする人々

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辺野古 4/13

 

君がどう思うか知らないけど
ここに集まってくる人々は実際とても個性豊かだ
僕たちは
土を耕し作物を育てる人
家畜を飼い肉を捌く人
海に漕ぎ出し魚を捕る人
糸を紡ぎ衣服を仕立てる人
言葉を編んで物語や詩を作る人
感性を解き放ち絵を描く人
カメラを使って映像や写真に現場を写し取る人
記事を書き真実を世に知らしめる人
ビートに乗って楽器を奏でる人
心を震わせ唄う人
全身を研ぎ澄まし踊る人
イマジネーションを駆使し演じる人
気の利いたジョークで場を和ませる人
学問を通して対象を捉える人
建物や家を設計し形作る人
必要とされる場所まで人や物を運ぶ人
人や花を育てる人
心をこめて食事を作る人
我を忘れて人々を癒す人
手を握って人々を看取る人
そして、あの世へ死者を送り出す人

 

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多種多様な個性を持った僕たちは
たった一つの目的のために
それぞれここに集まってくる
権力者が力尽くでこの地に戦争を呼び込む基地を作ろうとするのなら
僕たちはそれに抗い
それぞれの力を合わせて
ここに平和を築く
僕らがデザインしクリエイトする穏やかな未来は
僕たちが共同で作るひとつのアートだ

 

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カヌー一艇をGB2隻(8人がかり)で囲う

言葉では伝わらない

辺野古 4/5, 4/7

 

海の色

空の色

吹きつける海風

船を揺らす波

大自然を冒涜するように伸びた護岸

そこかしこにそびえ立つクレーン

ダンプが捨て石をモッコに落とすザザザーッという音

落とされた捨て石の下にいる生き物たちの悲鳴

戻るべき故郷である浜を失い彷徨う海亀の嘆き

一分一秒でもクレーンを止めたいと一心不乱にパドルを漕いで飛び込んでいく人々の決意

心を殺し命令に従うと決めた人々の胸の内

外海と切り離され囲われつつある広大な海域

数ヶ月後には殺される命

今日捨て石で殺された命

この基地が出来上がることによって殺される命

かつてこの地で殺された命

ウチナーの思い

ウチナーの思い

 

言葉では伝わらない

写真やビデオでも伝わらない

ゲート前に500人が集まっていた時

たった11艇のカヌーと2隻の抗議船は

それを上回る数の高速GBと

オイルフェンス越しに向き合っていた

拘束されたGBの上で北風に煽られ寒さに震えていた

何も伝わってないんじゃないかと不安になる

この海に来て欲しい

見て欲しい

聞いて欲しい

風に吹かれて欲しい

ここに来て感じて欲しい

 

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命を頂く

伊江島 3/31, 4/1

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《わびあいの里》に援農へ。

今回は念願叶って、さとうきびを刈るところからの黒糖作りを初体験。

畑で刈り取ったきびの皮を独特の形をした鎌で剥いていく。

次第に要領が分かってくると、竹を破るようにメリメリと皮が剥がれる感覚が心地良い。

 

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さとうきび刈り専用の鎌。先のU字の部分も刃になっていて、ここで皮を剥ぐ。とても機能的な道具だ)

 

 

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畑から里に運ばれたきびは、絞り機にかけられる。

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(絞りカスは牛のエサになる。無駄が無い)

 

絞った汁を大釜に入れ、薪を焚いて沸かしていく。

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少量の消石灰を加える。

消石灰アルカリ性で、絞り汁を中和させたり、不純物を沈殿させたりする効果がある。

汁が沸騰してくるとアクがうきあがってくるので、網で掬い取る。

ボコボコ沸いてきたら、長い柄のついた小鍋で汁を掬って大釜に注ぎ込むように落とす。

こうして汁を空気と触れさせることで温度が下がるので、吹きこぼれない。

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薪を絶やさないようにして、沸騰状態を保ちながら、アクを取り、吹きこぼれないように小鍋を使って冷ます。

なかなか忙しく、しかも仕上がりに影響が出るので重要なこの作業を続けながら、2〜3時間かけて絞り汁を煮詰めていく。

そうすると、抹茶のような色だった汁が、「ん?カレーか?」というような色に変わる。

「ご飯にかけて食べたいね!」などとゆんたくしながらの作業が楽しい。

そのうち、煮汁は濃い飴色に変わり、小さな泡がキラキラと美しく輝き始める。

このあたりで弱火にして、焦がさないように休まずにかき混ぜる。

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そうすると、鍋肌を流れる煮汁が納豆のネバネバみたいにドロリとしてくる。

そろそろ火から下ろすタイミングだ。

この見極めが難しい。

火から下ろしたら、急いで撹拌し空気に触れさせる。

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黒糖が固まり始めたらバットに移して、薄く伸ばして冷ます。

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火から下ろせば黒糖はどんどん固まっていくから、この辺りの作業は時間との勝負だ。

今回は二日間で5釜に火を入れた。

焦がしてしまうような大きな失敗はなかったが、毎回仕上がりの色や硬さや味が微妙に違う。

火加減、火から下ろすタイミング、撹拌して冷ます時の空気の含ませ具合、全てが黒糖の仕上がりに影響してくる。

奥が深い。

そして、だからこそ、創意工夫して良い結果を導き出す喜びがある。

 

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初日に一緒に黒糖作り作業をした東京から来ていた若い三兄弟は、二日目は鶏をつぶし、さばき方を教わっていた。

鶏肉も黒糖もお金を払えば、パッケージされて商品となったそれらはスーパーで手に入る世の中だ。

スーパーで買う鶏肉や黒糖の元を辿っていくと、鶏やさとうきびという命にたどり着くことを知識としてはもちろん知っていても、鶏を殺して包丁で肉をさばいたり、さとうきびを刈って絞り汁を煮詰めたりした体験を持たない都会に住む大半の人は、命を頂いているという実感が希薄だ。

僕自身も、《わびあいの里》を何度か訪れるまでは自然と切り離された都会の生活しか知らなかった。

しかし、自然に寄り添う様々な体験を《わびあいの里》で重ねるにつれて、お金で物を買い消費するだけの生活の味気無さと、自然の恵みを頂き、先人の知恵を教わり身体を動かして何かを作り出す暮らしの豊かさを実感している。

 

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(甘いクワの実は、食べるのに夢中になっていると、指先が真っ赤に染まった)

 

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(サクランボはすっぱかった)

 

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(螺旋状の葉をしたクロトン。色といい形といい独特な雰囲気が面白い)

 

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(これもクロトン。「変葉木」という別名が示す通り、様々な形をした種類があるそうだ)

 

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(小さい可憐な花をつけるムラサキカタバミ

 

“援農”と呼んではいるが、僕は毎回宝のような体験を両手いっぱいに頂いて日々の生活に戻ってくる。

本当に豊かな生き方を学ぶため、また里を訪れたい。