クリスマスが終わった

やっとクリスマスが終わった。
職場では11月の末頃から、昼夜問わずクリスマスソングが有線で流され、イルミネーションがチカチカ明滅して、それを1ヶ月以上も続けたんだから、一年の10%近くがクリスマス・ムードの中にいたと言える。

とは言え、その間仕事が忙しくなる程度でこちらは特に良いことは何もなく、雰囲気に乗っかって妙に浮かれた人たちと、この機を狙ってそこから儲けてやろうという売り手側の魂胆が見える立場にいると、イルミネーションもくすんで見える。
家族や恋人に囲まれて少し贅沢をする余裕のある人たちがとことん楽しめて、そうでない人たちがいつも以上に惨めな気分になる行事。
楽しんだ人に水を差すようで悪いが、僕はクリスマスが嫌いだ。

みんなが繋がって楽しくする日みたいな幻想があまりに膨れ過ぎると、繋がれなかった人はとても不幸な感じになる。
パーティする日、恋人と過ごす日、プレゼントをあげる日、そんなのはいつだっていいと僕は思う。
みんなで一斉にやろうとするから変になるんだ。