2019-09-14 突き進むマシーン 辺野古 安和・塩川 詩みたいな 今や我々を乗せたマシーンは 野花を蹴散らし 里山を切り裂き 渓流を堰き止め 美ら海を濁らせ 故郷の浜に立ちふさがり テティスを連れ去って死なせ 雨にうたれし者を見捨て 死の街に人々を呼び集め 弱き者を食い物にし 悪徳を墨で塗りつぶしながら 人の欲望を糧として 真っ直ぐに暗雲へと突き進んでいく マシーンの行方を誰も見ない 積み荷のごとく大人しく ただ揺られただ揺られ 小綺麗に飾られた客車のバカ騒ぎに 踊らされ踊らされ 他人を蹴落とすことに疲れ果て 眠らされ眠らされ マシーンを操る者たちの顔も知らず 命を踏みつぶしながら破滅へと進む ちょっと操縦席を見に行かないか?