STOP K8
県民投票に注目が集まっている。
また、毎日赤土混じりの土砂が投入されている埋立て区域に加えて、3月にはさらに広大な面積の区域で埋め立てを開始するとアナウンスされている。
これらが非常に重要な問題であることは間違いない。
しかし、まだ小さな新聞記事にしかなっていないが、それ以上に大きな問題が着々と進行しつつある。
沖縄防衛局は海からの土砂搬入を加速させるために桟橋として使う目的で、N4、K8というふたつの護岸の造成を狙っているようだ。
この護岸工事が深刻な問題であるのは、目的外の護岸使用が許されるものではないという点だけではなく、辺野古イノー〜大浦湾の自然環境に与えるダメージが計り知れないからだ。
現在、辺野古側の埋立て区域に赤土混じりの土砂が毎日投入されていることは、すぐにも止めなければいけないが、護岸で外海から切り離されたふたつの区域は既に海ではなくなっている。
環境が激変し多くの生きものが死滅してしまったであろうふたつの区域は、冷淡な物言いという批判を恐れずに言えば、殺されてしまった後なのだ。
命を守る闘いとしては、もう勝負がついている。
様々な問題が同時進行で起こり、限られた時間と人手を駆使してできることには限界がある。
投入される土砂ばかりに目を奪われていては、もっと凄惨な環境破壊や命の殺戮を止める機会を逸してしまう。
地図で確認すると分かるが、新たに作られるK8護岸は辺野古崎と長島の間を塞ぐように通る。
大浦湾と辺野古イノー側の海水の流れを断ち切ってしまうものだ。
周辺の海域にとってこれは、大動脈を塞がれるに等しい。
周辺にある大小さまざまな珊瑚、国内唯一と言われる希少な鍾乳洞を有する長島、筆舌に尽くしがたい美しさを誇る平島をはじめとして、辺野古イノー〜大浦湾に致命傷となるダメージを与えることは間違いない。
海水の流れが変われば、海底や砂浜の地形も変わる。
生きものにとっての住環境が全く違うものに変わってしまえば、その場所ではもう生きていけなくなるものもでてくる。
“命どぅ宝”を掲げる命を守るための行動を最優先させるなら、今後このK8護岸工事を最も注目し、あらゆる方法でその着工を阻止しするために力を集めなければならない。
一旦工事が始まってしまえば、現場で止めることは非常に難しい。
知恵を絞り、リスクを冒しても、作業を少し遅らせるのが精一杯だ。
そうなる前に残された時間はそう長くはない。
全国、全世界からこの暴挙を止める声をあげて欲しい。
この問題が県民投票や、埋立て土砂投入のニュースによって埋もれてしまわないように、どうか周りの人々に伝えてもらいたい。
失われた生命は戻らない。
これこそが絶対に負けられない闘いだ。
ピンチを救ってくれる正義のヒーローは来ない。
止めるのは草の根の私たち一人ひとりだ。
#STOP_K8