夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

ドクロとシアターの憂鬱

辺野古 8/19

 

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お盆休みをはさんで久しぶりのカヌー。

16艇のカヌーはドクロ前とシアター前にふたつに別れての行動となった。

 

午前中に行ったシアター前はお盆前よりフロートで囲まれた範囲が大きく広げられていた。

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仮設道路への袋材の設置が行われるものの、作業ペースは決して早いとは言えない。 

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9月から建設を始めると報じられている中仕切護岸N5は、シアターから少し西にある茶色屋根の八角堂のすぐ前の浜から海へと護岸を伸ばしていく。

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この浜に杭を打って測量をする作業員の姿も見られた。

作業自体は淡々と進められているのだが

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お昼には心のこもった手作りお弁当の差し入れを頂いた。

いくつかのグループが交代で毎週土曜に、カヌーや船団の仲間のために手料理や果物などを持ち寄ってお弁当にして届けてくれる。

様々な人々の思いに支えられて、またカヌーは海へ出ていける。

 

午後はドクロ前。

こちらもお盆休み前より仮設道路が伸びている。

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基礎となるブロックを並べようとしているのだが、砂浜の上に並べるブロックの位置や高さに精度をだすのが難しいらしく、手間取っているように見える。

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(なかなか上手くいかないブロック設置)

 

やがて、そのブロックの作業をそこそこにして、進入防止のために設置してある、ネットを張った単管フレームや道路を囲っている黄色の小型フロートを撤去しだした。

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午後になって次第に風が強くなっていた。

近く台風が発生しそうだという話もあり、台風対策を進めているように思えた。

運んできた小型の袋材も仮設道路を伸ばすというよりは、波風から仮設道路を守るような位置に設置しているように見える。

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シアター前でも同様に午後からは台風対策と思われる作業が行われたそうだ。

 

今日は米軍のホリデーだったのだろう、シアター前でもドクロ前でもビーチでレジャーを楽しむ軽装の米兵の姿が度々見られた。

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我々が上陸どころか50メートル以内に近づくことも許されない浜を彼らは平然と歩いている。

作業現場のクレーンの下や袋材の上も平気で通る。

我々が退去するように四六時中警告を受ける海をシュノーケルを付けて潜り、悠々と楽しんでいる。

美ら海を破壊する工事とそれを止めようと対峙する我々のすぐ脇で、ビーチで遊ぶアメリカ。

このシュールな対比に眩暈がしそうだった。

これは日米安保日米地位協定の一面を象徴している光景だ。

これを良しとする政治家は子どもにも分かるように、この状況についてきちんと説明しなければならないと思う。

 

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一日通して作業員の仕事ぶりを見ていて、現場作業がきちんとした計画に沿って効率的に動いているようにはどうしても思えなかった。

海上作業ヤードの造成が取り止めになり、翁長知事が決して承認することがあり得ない大幅な設計概要変更申請が必要となることが目前に迫ってきた現場では、この基地建設計画自体の破綻がはっきりと意識されているに違いない。

多くの県民の意思に背き、眼を見張るほどの美ら海を殺して、誰からも喜ばれない工事を、出来上がる見通しのたたない基地のために続けていけるのか。

たとえそれが仕事だとしても、プロとしての誇りがあるなら尚更、無駄となる仕事にはモチベーションが上がらないはずだ。

誰も手をつけずに捨てられる料理をコックは作り続けられないだろう。

目に見えないインクで作家は物語を綴らないだろう。

それは自分の誇りを無意味なものにしてしまうのだから。

これ以上作業を続けることは誰も幸せにしない。

 

ただ、目先の金を生み出すだけだ。

 

 

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(鉄板を敷く作業@シアター前)

 

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(クレーンで小型ユンボを吊り上げて移動@シアター前)

 

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(干潮時には岩場が干上がってむき出しになる@シアター前)

 

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(比較的小さな砕石を袋材の隙間に敷く作業@シアター前)