夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

無駄を喰いものにする者たち

辺野古 7/5

 

嬉しい出来事がひとつ。『辺野古へカヌーを贈る会』の皆さんがカンパを集めて新しい軽トラックを寄贈してくれた。

今度の車ジーマーミ3号はオートマ仕様なので、多くのメンバーが運転出来る。

感謝しながら、大事に使わせていただきます。

f:id:yamasa-kick:20170706011945j:image

f:id:yamasa-kick:20170706012000j:image

 

カヌーで辺野古側の赤白鉄塔前 仮設道路建設現場へ。
海上保安官十数名がフロートの内側に水に浸かりながら立って警備をしていたが、午前中にはほとんど作業は行われなかった。

f:id:yamasa-kick:20170706012248j:image

f:id:yamasa-kick:20170706012328j:image


沖合には潜水調査の幟を立てた作業船が2隻ほど。前日にフロート内で潜水調査をしていたそうなので、その続きをするためカヌーが居なくなるタイミングを待って様子を伺っているようだった。

辺野古弾薬庫下のK9護岸で監視を行った船からの報告によると、テトラポットやまんじゅう袋材の設置が行われたそうだ。
ただいつもと違って、沖へと伸びていく捨て石の山の最先端にも袋材を昨日から置き始めたそうだ。
最先端を袋材で固めてしまうと、そこから先へ捨て石を投下して護岸を伸ばすことは出来なくなる。K9護岸の長さは約100メートルに達し、ここで一旦作業を止める可能性が出てきた。
K9護岸工事の着工とされた4/25の翌日、産経新聞の朝刊に実はこんな記事があった。

「政府は今回、北側の埋め立て海域で護岸造成を始めたのに続き、南側でも造成に入る。陸から海に向かって両手を伸ばしていくように護岸を造成する。
 来年1月までに北側では約100メートル、南側では約30メートルの護岸造成が進むと見込む。政府がその時期の造成規模を目標とするのは、移設反対派が現職の名護市長選を見据えているためだ。130メートルも護岸造成が進んでいれば移設問題は市長選の争点にならないと踏む。」

(元記事 http://www.sankei.com/smp/politics/news/170426/plt1704260018-s1.html

この記事が政府の腹づもりを代弁しているとすれば、北側(K9護岸)100メートルという目論見は達成したのでここで置いて、今後は南側のK1護岸30メートルを作るために必要な仮設道路の建設に全力を注いでくることになりそうだ。
K9護岸はお昼を待つことも無く作業を終えたとのこと。筋書き通りに進んでいるように思える。

しかし、実際にK9護岸が計画通りに100メートル完成したかと言うと、全くそうではない。

 

f:id:yamasa-kick:20170706012637j:image


設計図によるとK9護岸は捨て石の山を被覆ブロックで覆い、埋め立て後に外側となる北面には被覆ブロックの外にテトラポット(消波ブロック)を置くことになっている。
だが実際には捨て石の山を囲っているのはまんじゅう袋材だ。しかも、現在置かれているテトラポットは設計とは逆の南面のみ。

 

f:id:yamasa-kick:20170706012825j:image

(K9護岸 6/22撮影)


この点について、先日の沖縄防衛局との交渉において防衛局は現在の袋材とテトラポットの設置が台風に備えるための仮設置であると回答した。
つまり、全体の約三分の一にあたる100メートルも伸ばした護岸は、台風の季節が終われば、まずテトラポットを撤去し、その後捨て石の山の両脇に積んだ袋材を全て撤去し、捨て石の周りには改めて被覆ブロックを置き直し、その北側に消波ブロックを再設置するという。どう考えても無駄ばかりの、恐ろしく効率の悪い作業をするというのだ。
更に言えば、この被覆ブロックはまだ設計さえ終えていないということが分かっている。
これらの事実と先程の新聞記事を合わせて見てみると、全く準備が整ってもいないK9護岸の工事を手順はともかく見た目だけの既成事実として市長選までにとりあえず三分の一作って、名護市民に諦めムードを蔓延させようという意図だけで物事が進んでいることがよく分かる。
その結果として本来は必要のない作業、資材、といった無駄が生まれ、税金の無駄がどんどん膨らんでいる。
このことで得をするのは、基地建設利権に群がるごく一部の人間だけである。

 

f:id:yamasa-kick:20170706013159j:image

 

午後になって海保の警備配置に変化が見られた。フロートの内側の海上保安官の数をほぼ倍に増やし、フロートの外側にもゴムボートをズラリと並べた。何かが始まる雰囲気が現場に流れ、作業員、そしてクレーン車が現れた。
カヌーチームはフロートの外側で事態を見守った。

f:id:yamasa-kick:20170706013256j:image

f:id:yamasa-kick:20170706013353j:image

f:id:yamasa-kick:20170706013415j:image


作業員が捨て石の山に最も近いオイルフェンスを運び始め、クレーンで持ち上げた。オイルフェンスの撤去作業が終わり、クレーン車が動き始めた。そのまま帰って欲しいと願うが、そうはいかず、位置を移動した先で何かを待っている様子となった。

f:id:yamasa-kick:20170706013512j:image
海上行動のメンバー誰も先の予測がつかない。しばらく待つと、ユンボがフレコンバッグを運んできた。
何か夢のあるものが詰まっていれば良かったが、中身はK9護岸を囲っていたのと同じ黄色いフロートだった。

 

f:id:yamasa-kick:20170706014656j:image

f:id:yamasa-kick:20170706014715j:image

f:id:yamasa-kick:20170706014730j:image
またしても、こんな事で税金の無駄遣いを重ねるのだ。怒りが込み上げる。警備上は先程まで設置されていたオイルフェンスで十分なのだ。新しいフロートを導入する必要など何処にも無い。おそらくこのフロートの設置だけでも数百万円の税金が使われている。
このフロートが不必要であることについて、海上保安官は最もよく分かっているはずだ。
「自分たちの納めた税金がこんな風に使われていること、一握りの誰かの金儲けのために自分たち海上保安官が利用されていることについてあなたたちも怒っていいんだよ」と海上保安官に語りかける。頷いてくれる海保もいた。
この黄色いフロート設置に抗議するためフロートを越えようとするタイミングで、雷が近づき、船長判断で海上行動は打ち切りとなった。
悔しさで胸がいっぱいになったまま今日はカヌーを降りた。

 

f:id:yamasa-kick:20170706014802j:image