必死になるな
辺野古 6/6
午前中に所用があり、今日はカヌーに乗らなかった。
後から仲間がくれた連絡によると、強風によって海が荒れていたため、海上行動は中止されたとのことだ。
用事が済んだのでお昼にゲート前に行くと、すぐに機動隊が動き、座り込みの強制排除が始まった。
座り込む人々はそう多くはなく、程なく排除され、炎天下の中基地フェンスとカマボコ車両の間に一時間近く閉じ込められた。
工事関係のダンプカーやミキサー車が列をなしてゲートを入り、やがて出てきた。
午後3時過ぎにも工事車両が入り、強制排除。
私たちを取り囲む機動隊とは会話さえ成り立たない。彼らは頑なに心を閉じてしまっている。この不条理な仕事をやりきるために、脇へ追いやった様々な思いが山のように積み上がっていて、心を開けばそれがみんな崩れてしまうことを彼らは恐れているんだと、僕には思えて仕方ない。
手加減して、ゆっくりゆっくりやればいい。
人から恨まれるようなこんな仕事を、一生懸命やれば心が壊れる。
必死になるな。
自分を守れ。
心を取り戻せ。
今日は一日で過去最高の151台の工事車両が入ったそうだ。車両を止めようとした女性を見せしめでまた逮捕もしたそうだ。
昨年高江で感じたあの息苦しさ、平時とは呼べなくなってしまったあの重たい空気を感じ始めている。
毎日ゲート前に300人集まれば…、そのことばかり話している。