夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

誰がフロートを切ったのか?

海上フロート「切断」か 防衛局が確認
沖縄テレビ放送ニュース
http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?code=20170601181515

このニュースについての臆測がネットで飛び交っているようだ。
単にテレビニュースだけを見れば、基地建設を好ましく思わない人の仕業かと多くの人が思うのかもしれない。
おかしなイメージが一人歩きする前に、僕の知っている事実関係を整理しておきたい。

まず、何が起こったのか。
5/31夕方から6/1未明の5時までの間に、K9護岸工事現場近くのフロートラインが数カ所切れていた。何者かによって切断された形跡がある。

このフロートは2014年のボーリング調査開始の際に最初に設置された小玉のフロートと同じもの。以前は海保のGBも日常的にこのフロート越えをしていて、かなりの負荷がかかっていたと思われるが、それによって切れたとというのは聞いたことがない。つまり、そこそこ丈夫なものだ。
万一、長い時間の使用によって老朽化して切れたとしても、前日夕方からの数時間に次々と数カ所で老朽化によって切れるとは考えにくい。
人為的に切断されたことはほぼ間違いないだろう。
しかも、ワイヤーカッターのようなそれなりの道具を用意しなければ、簡単に切れるものではないと思う。

では、このフロートは何処に設置されていたのか。
画像に示してみた。

f:id:yamasa-kick:20170603191032j:image

現場でこの小玉のフロートが使われていたのは左側の一部分だけである。
このラインは抗議船やカヌーが監視行動をする位置からフロートのラインをひとつ越え、進入すると海保のGBによって拘束されるエリアを隔てた奥の位置にあたる。カヌーや抗議船は近づくことが出来ない。
また、工事が行われているK9護岸からは外れた所に有り、わざわざ近づく必要性も無いフロートである。

事件の前日(5/31)は天候が優れず、午前中に抗議船とカヌーの海上行動は打ち切られ、現場から去っている。
カヌーと抗議船が次に現場に行ったのは事件の発見の後、6/1夜が明けた後である。

犯行が行われた5/31夕方から6/1未明までの暗闇の中、警備にあたるマリンセキュリティに見つかることなく(或いは見つかったとしても咎められることなく)、手前のフロートをわざわざ越えて、道具を持って小玉のフロートまで近づき、手元をライトで照らして、フロートを数カ所も切断して、何事もなかったかのように立ち去ることが出来る人間が犯人ということになる。僕にはそんなことの出来る人間がいるとは思えない。
しかも動機が不明だ。
K9護岸に近づくためにフロートのラインを断つのなら、どう考えてももっと別の場所を切るはずだ。

何のためにあの小玉のフロートを切る必要があったのか、全く見当がつかない。

 

僕の知る事実関係はここまでだ。
後の判断は読んだ人に委ねるしかないが、ネットで流れる様々な憶測を鵜呑みにする前に、ここに書かれた事実関係を踏まえた上で、その憶測の真偽を見極めて欲しい。