夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

オスプレイのカケラと戦時のニオイ

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(高江ヤンバル。命を育むイタジーの森)

 

12/14 日付が変わってすぐにオスプレイ墜落の報せ。
気持ちは落ち着かないが、翌朝の出発が早いので眠る。
夜明けすぐに高江に着。

 

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(N1ゲート前の県道。過積載ダンプの撒き散らした砂利の粉塵が雨水と混ざってセメント状に。オレンジのセンターラインも所々しか見えない)


午前中はN1ゲートの集会へ。
水曜行動に多くの方が集ったが、ダンプは来ない。
それどころか機動隊の姿が無い。
オスプレイ墜落現場である安部の方へかなりの人数の隊員を送っていることが分かる。
最も隠さなくてはいけないものがそこに有るのだろう。

 

宇嘉川河口から歩行訓練ルートへ
歩行訓練ルートはまだ半分も出来ていない。
年内完成は無理だと思われる。

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(宇嘉川河口。ヘリで運び込んだ資材が置いてある)

 

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(歩行訓練ルートとは名ばかり。ハイキングコースのような階段が作られている)

 

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(階段が出来ているのはまだほんの一部。歩行訓練ルートの途中にポツポツと資材の置き場所が有る。小さなユンボも)

 

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(赤いタンクに入ったのは重機に使うガソリンだろうか。無造作に置かれている)

 

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(大きな樹木も容赦無く切られている)

 

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(海側から見た宇嘉川河口。ボートなどで海から上陸し山へと入る訓練にもってこいのロケーション)

 


帰りは安部へ。
オスプレイ墜落現場は警視庁機動隊が宿泊するカヌチャリゾートから目と鼻の先だった。

 

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(安部の浜から見たオスプレイ墜落現場。対岸の先端付近の岩場あたりに肉眼でも機体の一部が見えた
一歩間違えれば陸上へ落ちて、もっと被害が大きな事故になっていたかもしれない)


規制されて近づくことは出来ない
墜落の衝撃で広範囲に散らばったオスプレイの破片を拾い集めたゴムボートが浜へと来て、破片を持ち帰る。

 

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(海へも規制線をはるようだ)


機動隊が列を作って米兵の通り道を確保する。
米軍が日本を守るのではなく、逆に米軍が日本の国家権力によって過剰に守られている。

 


オスプレイのカケラ回収

(バラバラになった機体の一部を拾い集めたゴムボートが浜へ向かってきた)

 

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(壊れた機体の一部等を持った米兵が次々に上陸してくる)

 

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(“不時着”や“着水”ではなく、“墜落”だったということが壊れた機体のパーツを見ても分かる)

 

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(機動隊に守られながら米兵が行く)

 

夕方になり、実は昨夜にもう一機別のオスプレイ普天間でも胴体着陸していたとのニュースを目にする。

今年、若い女性が無残な殺され方をした。
今また、一夜にオスプレイが二機事故を起こした。
どこまでいけば本土の民意は動くのだろう?
これ以上何が起これば皆んなは気がつく?
この国はもう戦争の渦に半ば飲み込まれている。
既に平時とは呼べない時間が流れている。
本土の多くの人々はその事実から遠く引き離され、危機を感じることさえ出来ない。
今日我々が間近で見られないように、墜落したオスプレイから遠ざけられたのと同じように。

しかし、いくら隠そうとしても、戦時の匂いはあらゆる隙間からもれだしてきているはずだ。
少しでもそれを感じたなら、その感性を信じて行動へとつなげて欲しい。