夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

フロートが撤去されないわけ

曇り予報はすっかりハズレて、松田ぬ浜を出たカヌー9艇には夏の日差しが容赦なく降り注いでいた
途中に何度も海水を掬って身体にかける。

その瞬間は身体はかなり冷やされるが、すぐにそれも乾くくらいに日差しは強かった。

今日は干潮がちょうどお昼頃になり、海が干上がってしまうとサポートについてくれる動力船は座礁の危険性があるので、早目に行動を終える必要があった。

なので辺野古崎で『不屈』『美ら海』の2隻のサポート船と落ち合い、そこからはカヌーを牽引してもらいレジャービーチまで急いだ。

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(牽引で移動。素早くロープを繋ぐにはサポート船とのコンビネーションも必要。チームワークが試される)


レジャービーチにはまだフロートが撤去されずに残されていて、そこにゴムボートが4艇係留されていた。
「和解」による作業中断に伴って国はフロートの撤去を明言し、それから一ヶ月以上がたったが、いまだにこのフロートだけは撤去される様子がない。
我々の海上行動の様子を遠巻きに監視している海上保安庁のゴムボートに声が聞こえる距離まで近づいていき、「あのフロートに係留してあるのは海上保安庁のゴムボートですか?」と尋ねてみた。

上保安官は声が聞こえないというふうに首を傾げる仕草をしながらボートを後進させ逃げていった。
彼らが答えないのでフロートまで行って確認してみると、やはりそのゴムボートには「海上保安庁の文字が。

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(「海上保安庁」のボートであることは間違いない。不要なボートは陸に上げて撤去するべき)

 

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(しっかりフロートに係留されている。このことについて問いただしても、海上保安庁から説明は一切無かった)


今度はカヌーみんなで「このフロートが撤去されないのは、海上保安庁のゴムボートが係留されているからじゃないのか?フロート本来の目的外に流用することは許されないぞ」と海上保安庁に抗議をした。

海保は我々の抗議に答えることなく、ゴムボートを移動させ逃げ回っていた。

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(レジャービーチそばにはまだこれだけのフロートが残されている。奥には海上保安庁のゴムボートが係留されている様子が見える)

 

「和解」によって物事が収束しているかのように演出するため、国は「フロート撤去」という手札を切ったにもかかわらず、結局はそれも身勝手な都合で中途半端なまま終わらせていない。

約束は簡単に反故にする。
しかも、目に見えない海底の巨大なアンカーブロックは無かったかのように置き去りになったままだし、臨時制限水域は、“常時”立ち入り禁止だという呆れた論理によって維持したままだ。
和解交渉のテーブルにつくにはあまりに不誠実な姿勢だ。

この不誠実さに対する不信感や怒りが、「全基地撤去」という声を大きくする一因であることは言うまでもない。

 

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(すっかり潮が引いた平島)