夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

怒りと、それをはるかに上回る深い悲しみ

怒りと、それをはるかに上回る深い悲しみの中に沖縄はいると感じた、今日。

朝のミーティングに集まったカヌーメンバーで話し合い、海上行動は中止として、午後12時からの嘉手納基地ゲート前での抗議集会に皆で参加することにした。

出発するまでのわずかな時間だが、キャンプシュワブのゲート前へ
ヒロジさんを中心にゲートから米軍車両を出さないように座り込みが行われていた。

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(「危険な米兵をもう基地の外へ出すわけにはいかない。これは我々の自己防衛だ」とヒロジさんは言った。)

 

機動隊が出てきて、数ヶ月前のあの日々のように、人々を強制的に排除していた。
目の前を通過していく米軍車両に乗った米兵は、あざ笑うかのようにニヤニヤしている者や、我々に中指を突き立てる仕草を見せる者も…。

彼らは事件のことを何も知らないのだろうか?
彼は何に対して中指を立てたのだろう?
機動隊は何を守っているんだろう
米軍は何のために沖縄にいるのだろう?
なぜこのような不幸な事件がいつまでも繰り返されるのだろう?

僕は自分に改めて問いかけてみた
機動隊にも、軍警にも、米兵にも、「考えろ!」と叫んだ。
「考えろ!」それは自分自身への言葉でもあり、この状況にずっと沖縄をおき続けてきた日米両政府と本土の人々への言葉だ。

この事件を受けて、自分は一体どこに立つのか?
そのことを改めて一人ひとりが自分の胸に問わねばならない。

シュワブ・ゲート前でいつも歌や踊りで仲間を盛り上げる、笑顔の素敵なムードメーカーであるKさんが、やり切れなさで胸がいっぱいになったのか、フェンスのそばで膝を抱えうつむいてひとり座っていた姿がただただ悲しかった。

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(シュワブ・ゲート前には機動隊の姿が。機動隊が市民を排除して開けた道を米兵が笑いながら通っていく。機動隊の胸のうちはどうなのだろう)

 

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(市民を突き飛ばすなど、機動隊によって手荒い排除が行われていた

 

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(米軍車両が列をなして次々とゲートから出ていく)

 

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(女性の命が奪われたことに抗議する我々に中指を立てる米兵がいることは、このままでは事件が再発することを端的に示している)

 

嘉手納では亡くなった女性へ黙祷が捧げられ、集会で発言した人が口を揃えて言ったのは「全基地撤去」だった。
あの場にいた人の大半はもうそのことによってしか根本的解決は無いと確信し始めているし、そこまで沖縄は追い詰められている。
本当は沖縄だけでなく、全国の人々がこのことに気づかなければならない。
殺されたのは私たち全ての生きる権利であり、殺したのは私たちの国の政府なのだから。

 

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(嘉手納基地のゲート)

 

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(嘉手納基地。戦闘機がひっきりなしに飛び立つ。轟音で隣の人との会話もままならない)

 

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(ゼッケンをつけたカヌーメンバーたち)

 

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(急遽の呼びかけに250人が駆けつけた。報道陣も多数)

 

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(ゲートに通じる車道脇に並ぶ県警。一様にマスクで顔を隠している