夢をあきらめずに

沖縄暮らしの記録

平島の洞窟

日差しはすっかり夏のもので、松田ぬ浜からカヌーを漕ぎだすと水面がキラキラしていた。

この数日で半袖のウェアに変えた仲間もちらほらいる。

季節は人の思惑をよそに移ろっていく。

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(梅雨入りを前に夏を先取りしたような陽気)

 

先週後半に瀬嵩側のフロートの撤去など多少作業は行われたようだが、それは実にノラリクラリだったようで、そのことから出来るだけフロート撤去を先延ばししたいという防衛局の胸の内が透けて見える。

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(シアターには今日も多くのガードマンと軍警。彼らもカヌーチームがただシアターの作業に抗議するだけだと分かっているはず。それでも、必要の無い警告を繰り返す。虚しい仕事だ)

 

浜のテントに近い松田ぬ浜からカヌーを出すと、大浦湾への入り口にあたる、辺野古崎と長島の間は相変わらず3重のフロートで封鎖されている。

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辺野古崎と長島の間には3重フロートが今なお。しかし、翁長知事による埋め立て承認取り消しが和解によって復活している現在は、臨時制限区域も撤回しなければつじつまが合わない)

 

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(長島とフロート。この景観を台無しにするフロートは現在、実質的に何の意味も果たしていない不要な物)

 

彼らはきっとここのフロートを一番最後まで残しておくのだろう。

和解による中断となるまで、このフロートの内側はボーリング調査を行っていた作業現場であり、フロートを越えて中に入った途端に海上保安庁のゴムボートが猛スピードで近寄ってきて、カヌーをしばしば暴力的に確保、排除した。

彼らが死守してきたこのラインは、工事が止まった今となっては実質的に意味の無いものだが、彼らの中にはそのフロートを境にした内と外という意識が根強く残っているようだ。

 

今日はその3重フロートを前にして、船に搭載された拡声器を使って、何名かのカヌーメンバー、抗議船船長が、フロート撤去や作業台船の撤収、海底のコンクリートブロックの回収などについて、それぞれ思いのこもった言葉で抗議アピールを行った。

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(心に訴える素晴らしいアピールが続いた)


目の前にいる彼らには、事態を変える決定権はもちろん無いのだが、思考を停止して命令に従うだけの彼らの心に一人の人として語りかけるようなアピールが続いた。

このような積み重ねが、少しずつ彼らの心を動かし、現場の流れをも変えていくのだと信じたい。

 

その後はトレーニングを兼ねて、長島の隙間である長長を抜けて大浦湾に出て、航路標識を回りUターンして、長島と平島の間を抜けるコースを漕いだ。
今日の大浦は穏やかだった。

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 (右の緑と、左の赤い、航路標識。このあたりはうねるような波の日が多いが、今日は穏やか)

 

平島へ上陸し、皆が休憩している間に有志数名で、平島の岩場が波で削り取られて洞窟のようになった場所へ探索に行った。
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平島の洞窟

 

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(上は吹き抜けのように)

 

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(日差しによる陰影で水面が切り取られ川のように見える)

 

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(短い時間だが、探検隊気分を楽しんだ)

 

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(青空も洞窟の隙間で切り取られ。鳥のような形に見えた)

 

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(自然が創りだした水たまり。大きな器のよう)

 

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(平島にはこのような場所が他にもある)

 

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(ここへは泳いで来るか、カヌーでないと入ってこられない)

 

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(波や風が創りだしたアート)

 

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 (美しい岩場)

 

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ジュゴンや珊瑚のような生物でなくても、壊してはいけない威厳を感じます)

 

長い年月をかけて自然が創りだした美しい風景を目にし、それを躊躇なく壊そうとする人の傲慢さを恥じる思いを改めて強くした。

 

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(松田ぬ浜へ戻って、改めて海と空の美しさに目を奪われた)