夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

【『いのちの海 辺野古 大浦湾』上映&トーク】に寄せて

今夜、東京 三鷹で『いのちの海 辺野古 大浦湾』上映&トークが行われた。 沖縄にいる僕は会場にかけつけることは出来なかったが、この上映会を企画してくれた友人にメッセージを送り、代わりに読みあげてもらった。 この国、特に本土で暮らすみなさんに、今…

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋 その6

第7話 木口由香 『「普通の人たち」から学んだ力』 「貧民会議」が成し遂げたことの凄さは、ある程度時間が経ってわかってきた。パクムンの人たちは、しばしば抗議行動の中で「違法」な行動を取った。竹はしごをかけ数百人で首相府に入り込み、公的機関の敷…

疚しさを感じながら 切実に

埋立て区域が外海と切り離された日 辺野古 7/19 6月末の時点で辺野古崎付近の埋立て区域は、あと数日で外海と切り離されるところまで作業が進んでいた。 護岸が閉じられる目前になって、立て続けに台風が沖縄本島へ近づき、作業の足踏み状態が続いていた。 …

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋 その5

第5話 宇井志緒利『何かが起きてからではなく』より 私は、ジャストピース(Justpeace)という言葉を、フィリピン・ミンダナオ島で平和づくりに取り組む人たちから教えられた。これは、平和(Peace)と公正(Justice)は切り離せないもの、「公正を伴わない…

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋 その4

コラム9 渡部朋子 『韓国人原爆犠牲者慰霊碑が問いかけるもの』 かれらがあの日、広島にいたことは、紛れもなく日本の戦争と植民地政策の結果であるにもかかわらず、今日そのことは、ヒロシマを語る時にそぎ落とされてしまっている。原爆によって亡くなった…

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋 その3

第3話 満田夏花『原発事故被害と米軍基地問題』より 「基地」「原発」ーー巨大な力が沖縄の人たちを、そして福島の被害者たちを踏みつけにし、かれらの声を聴かず、勝手に権力が「国益」と定義したもの、その実、国益でもなんでもないものを優先する構造は…

心穏やかに

台風8号が来ている。 最初の沖縄本島直撃する予想からはかなり南にそれたが、今まだ強風が吹いている。 昨日から仕事は休み、無論海にでることもできず、辺野古の護岸はどうなったろうかと思いながら、家で待機している。 人間は勝手なもので、日照りが続け…

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋 その2

第2話 野川 未央 『「非戦」という生き方』より ある問題に一度気づいたら、自分がキャッチできる情報や思いを同じくする仲間への共感は、雪だるま式に大きくなっていく。しかしそれは、周りの人にとっては「当たり前」ではないかもしれない。だからこそ、自…

『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ 私たちの歩み』より抜粋

第1話 谷山 博史『個人史の中の非戦 』より 安保法制を批判し、戦争に反対するだけでは戦争は止められない。戦争への加担も避けることはできない。 地球上の化石燃料や鉱物資源、水、森林、土地などの自然資源は、ここ数十年の間に急激なスピードで枯渇に向…

残されたチャンス

辺野古 6/28 朝、いつものようにテント2に海上行動メンバーが集合した頃。 ミーティングが始まったというのに、ミケはまだぐっすり眠っている。 護岸工事は着々と進み、もう終盤を迎えている。 作業ポイントAは先週のうちに予定長に達し、先端部を既に袋材で…

生命の尊厳と自由を愛する皆さんへ

辺野古 6/25 【辺野古埋め立て許さない 第4回 海上座り込み】に多くの皆さんが参加してくれた。 呼びかけをした一人として、参加者の皆さんに感謝します。 行動全体の評価や反省は後日、仲間と振り返るとして、県知事に埋め立て承認の早期撤回を求める決議を…

村井吉敬『エビと日本人II __暮らしのなかのグローバル化』から抜粋

町としては小さいがコレムの町のことを思い出して、スマトラ島沖地震・津波を考えた。先に見たように、都市が津波を「怪獣のような殺人流体」に変えるのではないだろうか。マングローブ林伐採で、がら空きになった海から、都市のあらゆる芥(あくた)を押し…

音楽を一緒に♪ 〜TOM WAITS & KRONOS QUARTET 『Diamond In Your Mind 』

毎日毎日 ため息の出るような話題ばかりだ うっかり吐き出したため息は すぐに「スーッ」と吸い込んでしまおう それはいつか僕たちの中で宝に変わるものだからね Tom Waits & Kronos Quartet - Diamond In Your Mind 台風が来るよ 護岸工事も少し止まるだろ…

風待ち海 雨待ち島

辺野古 6/8 昨日フィリピン近海にあった熱帯低気圧が、朝には台風5号になっていた。 進路は少し東にそれて直撃ではないものの、沖縄へ近づいてくることは間違いない。 浜にカヌーを並べ始めたが、風はやや強く、このまま護岸工事は行われずに台風対策に入る…

良き隣人と傲慢な侵略者

朝、松田ぬ浜でカヌーを出す準備をしていると、軽装姿をした数十人の米兵が浜のゴミ拾いに現れた。 浜がそんなにゴミであふれていたわけではないので、有り余る人数の米兵だ。 彼らはもちろん善意から自主的にビーチクリーンをしているのではなく、上からの…

辺見 庸 目取真 俊『沖縄と国家』より抜粋

問題はなぜ基地に反対するのかということを「オール沖縄」の中で突き詰めてこなかったことにあると思います。県外移設というんだけど、県外移設でいいのか。その実現性はどれだけあるか。高江のヘリパッド建設にはどうして反対しないのか。那覇軍港は県内移…

命を守るための行動を

アジサシが辺野古に戻ってきた。 毎年初夏になると渡ってくる小さく白い愛らしい鳥、エリグロアジサシ。 魚をめがけて一直線に海中へダイブしていく姿は機敏でとても美しい。 しかし、今年の辺野古イノーはアジサシの目にはいつもと違って映るだろう。 彼ら…

進むべき道を見失わないように

辺野古 4/21 第三土曜の海上行動集中行動日。 4/25海上座り込みでのカヌーデビューを目指しカヌー教室に通う人も含めて、37名のカヌーの仲間が集まり、賑やかな朝のミーティングとなった。 カヌーを浜まで運び降ろし始めたが、風が強く、波打ち際もかなり荒…

今しか出来ないこと

辺野古 4/16 測定したところK3護岸も計画の70%の長さまで捨て石の投下が完了し、残りは60mほどだという。 K3護岸が予定長に達して左折し、K4護岸が西と東双方から伸び始めたら、オイルフェンスから工事の行われている護岸までは100m以上の距離がある。 カヌ…

クリエイトする人々

辺野古 4/13 君がどう思うか知らないけどここに集まってくる人々は実際とても個性豊かだ僕たちは土を耕し作物を育てる人家畜を飼い肉を捌く人海に漕ぎ出し魚を捕る人糸を紡ぎ衣服を仕立てる人言葉を編んで物語や詩を作る人感性を解き放ち絵を描く人カメラを…

翡翠

辺野古 4/9 翡翠が溶けこんだように海が見えた日 新たに7番目の護岸のために石がクレーンで落とされた日

言葉では伝わらない

辺野古 4/5, 4/7 海の色 空の色 吹きつける海風 船を揺らす波 大自然を冒涜するように伸びた護岸 そこかしこにそびえ立つクレーン ダンプが捨て石をモッコに落とすザザザーッという音 落とされた捨て石の下にいる生き物たちの悲鳴 戻るべき故郷である浜を失…

命を頂く

伊江島 3/31, 4/1 《わびあいの里》に援農へ。 今回は念願叶って、さとうきびを刈るところからの黒糖作りを初体験。 畑で刈り取ったきびの皮を独特の形をした鎌で剥いていく。 次第に要領が分かってくると、竹を破るようにメリメリと皮が剥がれる感覚が心地…

友よ美ら海へ

辺野古 3/29 松田ぬ浜をカヌーで出発した頃から、K3護岸上のクレーンがゆっくりゆっくりと引き下がっていた。 カヌーを漕いで護岸を取り囲むオイルフェンスにまでたどり着くと、クレーンは護岸のつけ根である浜の方へすっかり戻っていた。 (クレーンの居な…

音楽を一緒に♪ 〜Daniel Norgren『Stuck in the bones』

仕事と家事に追われ毎日がぶっ飛んでいく その一方では、世の中が日に日に悪くなっていく 「この世のどこに正義があるんだ!」 という叫びは、小さなつぶやきに変えて こんな曲でも聴きながら 今日を終えよう そうしよう おやすみなさい Stuck In The Bones

100パーセントの喪失

辺野古 3/23 辺野古イノーの工事は、西側のK3護岸と東側のK4護岸の両側から護岸が着々と伸びている。 K1,K2,K3,K4と海を横切ってきた護岸のラインが中仕切り護岸N5とつながって、全長1.6kmの護岸でイノーの広大な範囲を囲い込み、そこへ最初の土砂を投入しよ…

束の間の重み

辺野古 3/17 第3土曜の海上の集中行動日という、新しい試みに28人のぶるーの仲間が集まってくれた。 月曜日に起きたカヌーと海保GBの正面衝突事故で頸椎捻挫した仲間も参加したかったろうが、身体の復調を待ってまだ休養に専念している。 現場に着いてからは…

カート・ヴォネガット『国のない男』より抜粋 その4

悪しき指導者は絶大な力を持っていた。そして彼らはふたたび勝利したのだ。まさにばい菌だ。指導者たちは自分たちの本音も明らかにした。それを今日のわれわれは正しく認識すべきだと思う。彼らは人の命を救うことなんかにはまったく興味がない。彼らにとっ…

カート・ヴォネガット『国のない男』 より抜粋 その3

音楽に話を戻そう。音楽のない人生よりも音楽のある人生のほうが楽しい、という人がほとんどだろう。軍楽隊の演奏であっても、平和主義者のわたしでさえ、聞くと楽しくなってくる。わたしはシュトラウスやモーツァルトなんかが大好きだが、アフリカ系アメリ…

カート・ヴォネガット『国のない男』より抜粋 その2

人間はここまで来てしまった。かく言うわたしも同様だ。この産業社会はすでに絶望的なまでに化石燃料に頼りきっている。そしてもうすぐそれがなくなってしまうという。このドラッグをいきなり絶ったときの禁断症状はどんなだろう。ここで本当のことを言って…