夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

詩みたいな

焔に戦慄する前に

「焔に戦慄する前に」 ついにここまで来た 暗雲の中を突き進んできた 我々を乗せた国家という列車の行方に 揺れる戦禍の焔が見えてきた やはり再びここへ出てきた 戦争にリアリティは感じないと 鼻で笑った人々は この有様から目を背け 空虚な悦楽にしがみつ…

プライド

ヤンバル西海岸の安和や塩川で 運搬船に昼間積み込まれた土砂が 夜中に沖縄最北端の辺戸岬をぐるっと回って 辺野古イノーを埋めるため 毎朝大浦湾に運ばれてくる 航路に近づこうとして 海保の高速ゴムボートに追われて 拘束されたカヌーの目の前 朝日に輝く…

パンデミック と やーぐまい

コロナウイルスのパンデミックで 世界中の人々がやーぐまい(家ごもり)して がむしゃらに突き進んできた経済活動をほとんどストップさせたら 濁っていた川の水が澄んできた 排気ガスで汚れていた大気も浄化され インドから30年ぶりにヒマラヤ山脈が見えたそ…

命の話をしよう

金がものを言う世の中だ 真っ黒に汚れた手だろうが 大金を握ってさえいれば 人の上に立てるようだ そうなると 卑しく儲けた者が 人を踏みつけにし 欲しいものを多く手にできる もっと楽をしたい もっと儲けたいと 誰もが金の顔色をうかがい 金にへつらって…

燃えさかる炎

今年も残り1ヶ月をきって 昨年末から始まった辺野古の土砂投入がらみの暦が巡ってきた 12月3日 安和の琉球セメント桟橋から土砂搬出が始められた日 12月14日 辺野古の美ら海に初めて土砂が投げ込まれた日 大きく結集を呼びかけた 海での行動が続いた 「あれ…

突き進むマシーン

今や我々を乗せたマシーンは 野花を蹴散らし 里山を切り裂き 渓流を堰き止め 美ら海を濁らせ 故郷の浜に立ちふさがり テティスを連れ去って死なせ 雨にうたれし者を見捨て 死の街に人々を呼び集め 弱き者を食い物にし 悪徳を墨で塗りつぶしながら 人の欲望を…

歳月が流れて

www.okinawatimes.co.jp 最初は海を囲うことから始まった 2014年8月14日 今から5年前のことだ すぐに彼らはボーリング調査のため 海底に杭を突き刺した 次にコンクリートのブロックが海にいくつも投げ込まれ ポツポツと“点”の破壊が進んだ そのうちに両手で…

アーサー・ビナード『もしも、詩があったら』

アーサー・ビナード 『もしも、詩があったら』読了。 世界中の詩人の言葉を集めた本。 アレン・ギンズバーグの詩が好きだな。 一緒に洗って欲しい 福島の圧力容器から飛び散らかった見えない汚れをくまなく 頑固なアメリカがこびりついた沖縄は天然色に戻る…

小さな声

ジュゴンの死を悼むように 毎日殺されている命 名前も知らない小さな魚やカニやヤドカリにも 目を向けなければ 掌ほどの小さなサンゴにも心を注がねば 1m以上あるサンゴの保全はするが それ以下は気にもせずに埋め殺す そんなルールはあまりに傲慢だ 有名人…

楽園の命

本当にきれいな明かりを見たければ イルミネーションを全て消して 星空を見上げればいい 本物の海の生き物を見せたければ 水族館を作るよりも 今ある美ら海を守ればいい 人間はなんて愚かなんだろう たった数百億の金儲けのために いくら払っても買えない楽…

北風

辺野古 12/22 南の島にまた冬がやってきた 北から吹きつける冷たい風は 平穏と夢と未来を沈め 翡翠が溶けた海に赤が滲んだ 沈めて踏む者が起こす風 嘘とデタラメを巻き込んで 吹きつける北風は 風上を変えねば止むはずもない

泥の船

安和 琉球セメント桟橋 12/6 奴らが海を埋めるなら 僕らは希望の種を蒔こう 失われた命を戻すことは叶わぬが 命の息吹をつなぐことはできる 奴らが未来を壊すなら 廃墟から友を見出そう 塗りつぶされた未来のその上に 新たな夢を共に描く 嘘や誤魔化しの上に…

Hold on

辺野古 11/6 ,11/10 しがみつく 今 奪われようとしているもの 壊されようとしているもの かけがえのないものが まだ手に触れられる場所にあるのなら 僕らはそれを守るため 身を挺してしがみつく 僕らが握っているのはただのロープじゃない 彼らは中立を装い …

よんなーよんなー

「何かを受け取り 何かを手渡す」 これが我々がやってる唯一の事で 我々の存在の全ての意味だ 絶え間のないインプットとアウトプット あなたも僕もあらゆるものが中を通り抜けていく一本の管だ 受け取ったものから何をアウトプットするか そこに個性が生まれ…

クリエイトする人々

辺野古 4/13 君がどう思うか知らないけどここに集まってくる人々は実際とても個性豊かだ僕たちは土を耕し作物を育てる人家畜を飼い肉を捌く人海に漕ぎ出し魚を捕る人糸を紡ぎ衣服を仕立てる人言葉を編んで物語や詩を作る人感性を解き放ち絵を描く人カメラを…

言葉では伝わらない

辺野古 4/5, 4/7 海の色 空の色 吹きつける海風 船を揺らす波 大自然を冒涜するように伸びた護岸 そこかしこにそびえ立つクレーン ダンプが捨て石をモッコに落とすザザザーッという音 落とされた捨て石の下にいる生き物たちの悲鳴 戻るべき故郷である浜を失…

これは一体誰のためだ?

辺野古 3/10 オレは打ち砕かれ 荷台に積みあげられ 陽に焼かれ 雨に洗われながら 揺られ揺られて 走る車列は人々を押しのけ ゲートを抜けて運び込まれ 砂塵をたててモッコに落とされ クレーンで吊られて 海へと捨てられ 海水を濁らせ 海草を潰し 魚の住処を…

この世からいなくなっていい人なんていない

辺野古 12/15 (シアター前 N5護岸) 海上保安庁のGBの数が多く、ほとんど隙は無い。 カヌーで動き回って、小さなチャンスを見つけたら迷わず行動する勇気と決断力が必要だ。 (必ずチャンスは見つかる) 本当にカヌーの仲間は頼もしい。 大きなオイルフェン…

螺旋

長らく苦痛を与えてきた肉体という乗り物を捨ててこの世の誰よりも自由を満喫していることだろう居なくなったわけではないカタチの無い存在になっただけ降ろされた重い荷物を今度は僕らが背負う番だ 終わりは始まり 始まりは終わり 僕らはぐるぐる進んでいく

君へ

手を伸ばしても 届かない見えない場所に 隠されて鉄の格子や 高いフェンスでどんなに 別け隔てられても 国境や 階級や 貧富や 思想や様々な壁で 分けられて互いの胸の内を 言葉で分かりあうことが できなくても 季節が過ぎ 歳月が重なり命が尽き 身体は朽ち…

WILL YOU LOVE ME TOMORROW

辺野古 11/13 ドクロ前K1護岸工事 捨て石投下 2017 11/13 明日のことなんか分からない永遠なんて見たこともないだから今を生きるんだ運命に屈せず 今できることを続けていくんだ 薄汚い策略はもう見飽きたどんなに現状が酷いと嘆いてみてもほとんど何も変わ…

伝えなきゃ

辺野古 9/22 ,9/23 伝えなきゃ言葉を尽くして 伝えなきゃ小さな行いを重ねて伝えなきゃ 伝えなきゃ何が起こっているのか伝えなきゃ今目の前の事がどんな結果に至るのか伝えなきゃ 伝えなきゃ僕が一体どうしたいのか伝えなきゃあなたがどうしたいのか知りたい…

アメリカが飛ぶ

辺野古 7/7 朝陽が水面で煌めいている海へ 仲間と漕ぎだしていく 行った先では人間のエゴイズムが 具現化されている あそこに積み上げられ踏みつけられる石粒は 子どもたち一人ひとりの未来に違いない 誰かが言った この道は戦争へと続いていると 仮設道路建…

叡智と性

辺野古 6/29 この国のどこに主権があるというのだ? アメリカに国土を“提供”しているのが本当なら “提供”する側の民に合意が無いのは何故だ? “提供”された側のアメリカが 私たちの目の前まで出てきて 軍警を使って基地建設に抗う者たちを捕らえようとする …

高江座り込み10周年報告会

東村 6/25 10年前に僕は何をしてたろうな? 毎日毎日 自分のことだけに精一杯で 世の中のことも 未来のことも 過去のことも 何も見えてなかった ただただ目の前の生活に追われ 沖縄について 自分の国について 何も知らなかった でも僕は気づくことができたか…

みつめている

辺野古 6/19 朝、ミケはまだ ねむっている しとしと 梅雨の雨が つづいている 暴力は止め処なく つづいている 人の自由が軽く あつかわれている 重機が大手を振って はいっていく 税金が湯水のごとく そそがれていく 積み荷をおろしたダンプが でていく それ…

扉を叩くのは誰?

辺野古 6/1 空が海に溶け込んだ朝永遠はまだ見つからない 手を伸ばさなければ 届くものか目を開かなければ 見えるものか声に出さなければ 聞こえるものか 何もかも日常になって失ったことに慣れてしまう前に (瀬嵩浜で束の間の昼食休憩していると響いてくる…

抗う者

辺野古 5/30 10トンのダンプカーが4分に一台という程の早いペースで捨て石を運んでくる。何のためらいもなく次々と捨て石が海へと投下されている。抗う船団とカヌーは合わせても20人程。この仲間と一緒に抗う者がいることを何度でも示していこう。 そうすれ…

届かなくとも

なんという一年だろう5月には若い女性が元海兵隊員によって惨殺された12月には一夜に2つのオスプレイが事故 日米両政府にとっては最悪のシナリオが続いたはずだ普通に考えればもうとっくにアウト辺野古の新基地も高江のヘリパッドも断念せざるを得ない状況…

チョコレートを通して見える世界

例えば今日食べたチョコレート一粒にも胃袋に収まるまでには長い長いストーリーがあって そこには時空を超えた無数の人が関わっている チョコレートの作り方を見つけた人カカオの種を蒔いた人その実を摘んだ人それを買いつけた人それを運んだ人チョコレート…