夢をあきらめずに

You may say I’m a dreamer. But I'm not the only one.

If we want it

辺野古 11/9

 

辺野古イノーでK1とN5という二つの護岸工事が始まって四日目。

既に護岸は沖へ向けて十数メートルは突き出している。

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(以上、3枚 ドクロ前K1護岸工事)

 

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 (以上、8枚 シアター前 N5中仕切り護岸工事)

 

今日は何度フロートを越えてトライしただろう。

二回目は10:15頃に9プラス1艇のカヌーが次々とN5中仕切り護岸を目指し、何人かは護岸に肉薄した。

そして、クレーンの動きが止まった。

一分、二分、…五分、…十分、十五分。

11時近くになって、作業員は作業を諦めて現場から引き上げていった。

作業が再開されたのは、お昼休みを終える13時近くになってから。

昼休憩の時間を除いても、一時間半以上は作業を遅らせられたことになる。

 

午後はこちらの動きに合わせて警備の仕方を変えてきたので、作業を止めることは出来なかったが、また明日から、新しいやり方でトライしていけばいい。

続けていけばチャンスは必ずまた巡ってくる。

 

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美ら海を殺す捨て石の山を彼らがイノーに築くなら

ぼくらはそれを止める一分一秒を積み重ねよう

それはきっと

楽園の命を永らえさせる一秒

戦への道を遠ざける一秒

明日のティダを隠す暗雲を吹き流す一秒

となる

出来るんだよ

ぼくらがその気になれば

 

 

二つの台風の狭間で 〜10.25海上座り込み〜

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台風22号が吹き荒れている。
今日の昼間には沖縄島を直撃するコースで通過する予想だ。
今はまだ暴風域には入ってないが、かなりの風だ。
僕にとっては沖縄で初めての直撃台風体験となる。
今日は一日家にこもって、25日の海上行動を振り返りながら、台風をじっくり見てみようと思う。

 

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辺野古・大浦湾をカヌー&船で埋めつくそう‼︎ 新基地建設許さない10.25海上座り込み』は、幸運にも先週末の台風21号と現在通過中の台風22号のちょうど狭間に入ったおかげで、無事に開催することが出来た。
当日は強風波浪注意報が出ており、カヌーと船を海へ出すかどうかの判断はギリギリの決断だった。
その状況の中で、海上行動チームが海へ出ることで基地建設作業を平和的に止めるという、この海上座り込みの目的の一つが達成出来たことの意味は大きい。
この日ゲート前では機動隊が座り込む人々を強制排除し、多数のダンプや生コン車をゲート通過させている。
海上行動が行われなければ、建設作業が行われる可能性は十分にあったのだから。

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(カヌー78艇、船8隻、ウインドサーフィン1隻 

 合計151人が参加しての海上行動となった)

 

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10.25海上座り込みをぐるっと一周

 

かと言って、今回の行動が満点だったわけではない。
前回、7/25の海上座り込みでの反省点を改善し、ステップアップは出来たと思うが、また別の問題点を指摘する声も聞こえてきている。
僕自身も、日頃カヌーで海に出ているメンバーと、普段はなかなか行動に参加することが難しいメンバーや最近カヌー教室を終えたばかりの新しいメンバーとの交流が少なかったことに物足りなさを感じている。
海上座り込みのもう一つの大きな目的である、毎日の行動に参加してくれる仲間を増やすための課題として、どうすればまたひとつステップを上がれるか仲間と話し合っていきたい。

 

とにもかくにも、今回も準備段階から最後の片付けや行動リポートのまとめまで、本当にたくさんの仲間が自主的に知恵と力を貸してくれました。
また、全国から様々なかたちで頂いたご支援にも助けられ、励まされました。
心より深く感謝いたします。
台風が過ぎれば、また日々の行動が再開されます。
国は辺野古側での護岸工事を強行に進めていくことでしょう。
船団とカヌーの海上行動に、一人でも多くの仲間の参加をお願いします。

 

窓の外は先ほどより雨風がさらに激しくなってきたようだ。
大きな被害がでないことを祈るばかりだ。
とりわけ、大浦湾に大量に放置されたままのフロートが気がかりだ。
金属製の支柱や板が取り付けられたあの大玉フロートが切れて流されたら、大きな事故を招くことになりかねない。

 

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(午後に松田ぬ浜で行われた海と陸の連帯集会には300名近くの人が集まった。カヌーメンバー2人と船長1人からのスピーチは、それぞれの思いがストレートに心に伝わるような内容で、とても良かった)

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10.25海と陸の連帯集会@松田ぬ浜 開会前

 

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(京都の歌姫 川口真由美さんは、船の上でも、陸でも、丸々一日歌い続けて仲間を励まし盛り上げてくれた。いつもいつもありがとう)

 

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(ペイント中だったジーマーミー2号はこんな感じになった!素晴らしい!作者曰く、「まだ完成してない」そうなので、次に沖縄へ来た時に続きを描きあげてもらいたい。ダイズちゃん ありがとう!)

 

個性豊かで魅力的な仲間たち

辺野古 10/20

 

台風21号が接近していて、海は荒れ始めていた。

基地建設の作業は台風通過まで中断されていて、カヌーと船団の海上行動も中止が前日から決まっていたが、10/25の海上座り込みに向けてカヌー教室でカヌーを覚えて行動に加わりたいと、県外から来られた方がいる。

朝、松田ぬ浜の様子を見に行くと波打ち際の波も腰近くまであった。

波にカヌーが翻弄されて、初心者がカヌーに乗り込むのは少し難しい状況だ。

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辺野古浜のテント前へ行ってみると波の様子は比較的穏やかだった。

他のインストラクターと相談して、テント前の海でカヌー教室を開くことに決めた。

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生徒さんは前日に続いての参加で、2日目の教室。

インストラクターは3人だ。

カヌーの基本操作は出来るものの、まだ漕ぎ方がぎこちない。

どうしても初心者はパドルを引くように漕いでしまうが、引く方とは逆の手でパドルを押し出すように漕ぐ方がずっと楽に漕げるのだ。

これは言葉で聞いてそれを理解はしても、それを動作にするのはなかなか難しい。

前へ押し出す方の手を意識してしっかり伸ばす。

これを何度も繰り返して身体に動作を覚えさせなければならない。

つまり、上手くなるにはたくさん乗ってたくさん漕ぐしかない。

今回の生徒さんは飲み込みが良い方で、インストラクターのアドバイスですぐにフォームも様になってきた。

転覆からの復帰練習も、カヌーをロープで繋ぐ牽引練習もスムーズにマスターされていた。

後は長い距離を漕ぐ力を身につければカヌー教室は卒業だが、今回は残念ながら海の状況が悪いので遠くまで漕いではいけない。

台風あけにカヌー教室が出来ればいいんだが…。

 

午前中で教室を終えて片付けをしていると、ゲート前に行っていたカヌーメンバーから電話がかかってきた。

たまたまゲート前で会った人が、同じように10/25に向けてカヌーを覚えようと県外から来られたのだが、台風の影響でカヌー教室は中止になったという誤った情報を聞いて諦めていたとのこと。

この後、午後から臨時カヌー教室を開けないだろうか?との問い合わせだった。

せっかく県外から来てくれた方に、出来るだけ対応したい。 

もう一人インストラクターが残ってくれることになり、午後からも臨時でカヌー教室を開いた。

こちらの生徒さんは全くの初心者。

カヌーやパドルの取り扱い方だけではなく、カヌーチームの行動が非暴力の行動であること、バディや班といった仲間との連携がとても重要であることなどもしっかり学んで頂く。

午後は次第に波と風が強くなり、初日の練習としては難易度が高かった。

それでも、カヌーの基本操作は一通り覚えてもらうことが出来た。

次に波の穏やかな日に乗れば、もっと上手にカヌーをコントロール出来るだろう。

 

ちょうど3年前の10/21に僕も全くの初心者としてカヌー教室に入ってカヌーを教わった。

カヌーメンバーの中にもカヌー経験が無くて、辺野古に来て初めてカヌーに乗ったという人も多い。

カヌー自体はそれほど難しい乗り物ではない。

小柄な女性や、高齢の方も、みんな一緒に行動している。

辺野古ぶるーとして活動していくのに肝心なのは、この海と自由を守りたいという強い気持ちと、仲間と安全に一日一日の行動を続けていきたいという意識なのだ。

関心のある人は是非、時間をやりくりしてカヌーチームに参加してもらいたい。

 

カヌーメンバーには本当に個性豊かで魅力的な仲間がたくさんいる。

今も、一人のメンバーの手によってカヌーを運ぶ軽トラックが、絵本の1ページのように彩られようとしている。

どのような車に生まれ変わるのか、とても楽しみだ。

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帰り道、瀬嵩のお山から大浦湾の様子を見てきた。

作業台船は全て姿を消していたが、海に浮かぶフロートはかなりの数がそのまま残されていた。

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特に瀬嵩の方はほとんどそのまま、汚濁防止膜も撤去されずに残っていた。

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汀間漁港沖のフロートは波に煽られ大蛇のようにうねっている。

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台風の波風で3年前のようにまたフロートが流されるのではないかと不安だ。

それは決して環境にとって良いことにはならないし、沖縄防衛局はまともにその責任を取ろうとしないだろうから。

3年前にフロートを支えきれずに流出して行方不明になったとされた、鉄板を重ねたアンカーは今も赤白鉄塔前などに放置されたままだ。

沖縄防衛局にとっては、どうせ埋め立ててしまう場所だから環境に配慮するつもりなど、カケラも無いのだろう。

 

 

 

 

 

歩みを止めずに前へ

辺野古 10/16,10/17

 

台風21号が沖縄へ近づいてくるようだ。

16日にカヌーで久しぶりに海へ出たら、ドクロ前、赤白鉄塔前、シアター前の三ヶ所の工事ポイントでは全てフロートやオイルフェンスなどの撤去作業が行なわれていた。

接近する台風に備えるためだ。

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(N5護岸のスタート地点となる浜に新たに設置された階段)

 

予報によると、台風21号が最も接近するのは21日から22日にかけてになるようだ。

台風通過後も波風の影響は少し残るから、フロートの再設置をしてから作業が再開されるのは来週後半になるのではないだろうか。

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兎にも角にも、作業が滞って日程が遅れていくのは喜ばしいことだ。
埋め立てで殺されていく命にそれだけの時間の猶予が与えられたことになるのだから。

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長島の上から見下ろすと、大浦湾のフロートも大幅に撤去されていて、汚濁防止膜についても撤去作業が行なわれている様子だった。

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作業台船も波風の影響が少ない羽地内海などに一時避難する動きが始まっている。

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(大浦湾から去っていくクレーン台船)

 

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(長島から見た平島)

 

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作業が止まることの嬉しさと裏腹に、悩ましいのはあと10日を切ってカウントダウンが始まった10/25の海上座り込みについてだ。

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当日、台風の影響が天候にどの程度残るのか。

作業が行われるとしてどのような内容のものになるのか。

そもそも県外の人が乗ってくる飛行機は飛ぶのか。

などなど心配しだすとキリが無い。

天候不良で全く海に出られない可能性もある。

せっかく日程をやりくりして集まってくれる皆さんには申し訳ない気持ちもあるが、天候だけはどうにも出来ない。

そこはご理解いただいて、その時に集まってくれた皆さんと一緒に出来る行動を見つけて、有意義な時間を過ごせるようにしたいと思う。

そうなった時には、皆さん知恵を貸して下さい!

 

17日も海に出たが、シアター前までたどり着く前に雨が降り出し、途中で引き返した。

天候は悪くなる見通しだったので、カヌー練習の数人を残して、この日は行動を終了した。

空いた時間で10/25に向けてカヌーの点検と整備を行なった。

辺野古へカヌーを贈る会』の皆さんから贈って頂いた3艇の新しいカヌーも名前が決まり、船体に名前が書き込まれた。

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 不思議なもので、カヌーに名前がつくとそれまで以上に愛着が湧いてくる。

今後一緒に多くの波を越えて、フロートも越えて、現場へと僕らを運んでくれる大事な仲間だ。

感謝して、大切に使わせてもらいたい。

 

ところで、ちょうど3年前の2014年10月17日は僕が初めて沖縄にやってきた日だ。

そこからの一ヶ月の滞在で、未知だった沖縄の文化に触れ、尊敬すべき多くの人々と出会い、カヌーを覚え、心から信頼出来る仲間が出来て、やがて沖縄に移り住んで今の毎日がある。

それまで見たことのなかったような海、森、星空、そして米軍基地。

毎日が学ぶことで溢れている。

 

もう3年だし、まだ3年だ。

感覚的にはもっと長い時間が流れたような気がしているが、それだけ濃密な時間を過ごしたということだろう。

分かったつもりにならないように、謙虚に知ろうとする事を止めないように。

諦めずに相手に届く方法を探して、伝え続けよう。

世の中の状況はますます厳しくなっているが、僕は3年前よりも、去年の今日よりも、確実に “Love & Peace” に近づいた日々の中にいる。

僕たちは歩みを止めずに前へ進んでいるから。

 

愛しい人々と共に
笑顔をかわしながら
このまま続けていこう。

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On My Way To See You

辺野古 10/6

 

三箇所で並行して作業が進められている。

 

ドクロ前は仮設道路がほぼ完成したようだ。近いうちにK1護岸工事が始まるだろう。

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(仮設道路の先端部に続いてK1護岸工事はこの前方部分から海へと伸びてくると思われる) 

 

長く作業を中断していた赤白鉄塔前は、袋小路になっていたガードレールの先端部を外して、道路を伸ばしていく作業が再開される。

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シアター前は仮設道路工事を行っていた業者とは別の業者が根固め袋材の設置を始めている。これは仮設道路の作業はおわり、中仕切り護岸N5の工事が始まったことを意味するに違いない。

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カヌーチームは少ない人数で3つのポイントに対応しなければならない。

だから、もう手も足も出ないかというとそうではない。

ポイントが多くなったことで、警備の対応にも隙が出来ることがある。

少ないチャンスを逃さなければ工事を少しでも遅らせることは可能だ。

今日も袋材のすぐ近くまで数名が到達し、何分かクレーンの作業をストップさせる事が出来た。

粘り強く監視して状況を見極め、チャンスを見つけたら大胆に行動する。

周りの仲間との阿吽の呼吸によるチームワークも重要だ。

短い時間の積み重ねが大きな結果を導くと信じて続けていこう。

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明日の早朝のフライトでしばらく僕は東京へ行く。

前から計画していたことなので、護岸工事の始まるタイミングと重なってしまったが、気分を切り替えて旅を楽しんできたい。

またリフレッシュして、新たな気持ちで戻ってくるつもりだ。

 

今夜は那覇のドミトリーでこんな曲を聴きながら早めに眠ってしまおう。


Norah Jones ♦ The Nearness Of You